高知県産材で大工が作る木製家具

「商品を保管する棚を、つくってくれんか?」

ただいま食品加工場を新築中のお施主様から、こんなご依頼をいただきました。

工場でつくった商品を保管するのは、とっても大きな冷蔵庫や冷凍庫。

これにぴったりなサイズの棚がほしいというオーダーです。

こんな時、大工さんが家具を作ることもあるんです。

できるだけシンプルにコストを抑えた設計にしました。

材料は、やっぱり大工さんが日頃から扱いに慣れているスギやヒノキです。

↑これは、木を組む時に金槌で木を叩いて微妙に凹ませる「木殺し」という作業を、ひたすらコンコンコンコンしているところです。現場で組み上げます。

完成したのがこちらです。

今回は、高知県産のスギとヒノキ、無垢材を使用しました。

既製品の棚を買ったり、集成材やMDFで済ませるのもいいですが、こんな風に地元の木を仕入れて使えるって、自然で素敵なことだと思いませんか?高知県は地域材が手に入りやすい林業県なので、恵まれているのかもしれませんね。

造りそのものは至ってシンプルですが、何と言ってもすごいのは木の香りです!

特にヒノキのフレッシュな香りが、部屋に入ったとたんにいっぱい香ってきます。

 

また、冷蔵庫や冷凍庫の中でも、木製なら金属のように結露しないので、衛生面でもメリットがありますね。

ただ、しばらくは木の香りがちょっと強すぎるかもしれません(苦笑)

 

冷蔵庫の大きさや、保管する商品のサイズに合わせてオーダーメイドでお作りしました。

井上建築では、地域でがんばる事業者さんや店舗様のお手伝いもこれから力を入れていきたいと思います。

木のこころを、人のくらしに。

こんなご相談も、お気軽にお寄せ下さいね。