背景に森、海を望むロケーションに建つ平屋のお家です。(耐震等級3、断熱等性能等級5、長期優良住宅)
安芸市内にご新築されたお家は、海を臨む高台にありながらすぐ後ろは森に囲まれているという、恵まれたロケーション。工事中も鳥のさえずりが聞こえ、さわやかな風が吹き抜ける現場でした。
南北どちらにも掃き出し窓を大きくとり、海の眺めも森の眺めも叶えた開放感のある平屋のお家です。森の景色になじむように、外壁は焼杉でしとみ、赤い屋根が物語に出てくるお家のような、印象的な外観となりました。
安芸市の木と漆喰で仕上げた真壁和室
LDKに続く6畳の和室は、柱や鴨居の木が見える真壁造りで仕上げました。木が大好きなお施主様のこだわりのお部屋です。
柱に使ったのは安芸市内の山林で育った高樹齢のヒノキを、長年寝かせてあったもの。年輪が詰まって色つやが美しいです。
無垢材は長い年月を経ても、表面をかんながけすれば、生まれたれのような白い肌を見せてくれます。漆喰の白さともよく似合います。
お客様を迎えたり、趣味のお花を楽しむことができる、清潔感とやさしさのある和室です。
寝室にも外にもすぐ行けるキッチン廻りの動線
お家の中心にあるキッチン。対面キッチンの場合、背面は収納にすることが多いですが、北面にある山の緑を眺めたいとのご希望で、あえて掃き出し窓を取っています。
すぐに外へ出て自然を楽しめ、夏には涼しい風が山から吹いてくることでしょう。
キッチン横には冷蔵庫も置けるパントリーを備えています。さらにパントリーの扉を開けると寝室へ直行することができる回遊動線になっています。
LDKの床材は、希少な国産の地松(アカマツ)の無垢材。厚みが通常の倍の30mmあり、しっかりとした踏み心地です。マツ特有のいい香りがふんわりとお部屋の中に漂っています。
南面に大きく視野が開ける掃き出し窓から、料理をしながらも外の景色を眺めることができる開放的な間取りです。
あえて暗めの照明計画
寝室の照明は、ステンドグラスのブラケットが1つだけ。寝るための部屋だから、そんなに明るい照明は要らないという考え方で、あえて暗い空間にしています。
それでも昼間は掃き出し窓から自然光がたっぷりと入ってくるので、日中の明るさは十分です。
天井に照明がないことで、横になった時に見える天井がすっきりして美しく見えるという利点もあります。
不必要に華美にせず、目の前の自然とつながりおだやかに過ごす。
そんな哲学を叶えたお家となりました。