家づくりについて考え始めたら、ネットやSNS、本などで情報収集をしますが、やっぱり実際のお家を見てみたいですよね。工務店が開催している完成見学会があれば、参加してみましょう。
でも、見学会ではいったい何を見ればいいのでしょうか?今回は、お客様にこんなところを見ていただくときっと参考にしていただけると思う、見学会のポイントをお伝えしたいと思います。
その1:”暮らし方”のイメージを掴む
いきなり大きなテーマではありますが、大切な部分です。注文住宅では、お施主様の生活スタイルや大事にしていることによってお家の形はさまざまですが、実際に建てられたお家を見ながら、こだわったポイントについて聞いてみると参考になります。どんな考え方でそのような間取りや仕様になっているのかを聞いてみてください。
「それいいな、真似したいな。」と共感できる部分もあれば、「自分だったらこうしたいな。」と思ったりします。そんな発見があることで、わが家のお家づくりのイメージが具体的になっていきます。間取りや部屋の広さも参考にしつつ、見学会会場になったお家全体の”テーマ”のようなものをぜひ感じ取ってください。
その2:お家に使っている”素材感”を全身で感じる
お家の床や壁、外観材など、写真を見るのと実物ではやっぱり感じがちがいます。見た目だけでなく、「香り」や「手ざわり」、歩いたときの「音」など、五感で感じてみましょう。私たちが特に感じていただきたいのは、無垢床の木のふんわりした香りや、あたたかみ、足の裏から感じる心地よさです。きっと、「こんなリラックスできる空間で暮らしたいなぁ」と思っていただけるはずです。
他にも、その工務店が採用している標準仕様はどんなものかを聞いて、質感を確かめてください。屋根や外壁の雰囲気、細かいところではドアや窓枠の素材などもどんな感じか、チェックしてみてください。
その3:便利な設備や性能について知る
完成見学会に行ってやっぱり気になるのは、キッチンやお風呂などの設備。設備はグレードも様々でパーツの選択肢もたくさんあるので、本当に千差万別ですが、現実的に選ばれている仕様はどんなものか見ておくと参考になります。「へぇ、最近はこんな機能もあるんだ!」と発見もあり、わくわくする部分でもあります。
またお家本体の性能として体感しやすいのは、断熱性能です。エアコンがついていないのにあたたかいな、という肌感覚。そのお家の断熱材、サッシの仕様、性能値、そして断熱に対する工務店の考え方について聞いてみましょう。
その4:照明やインテリアプランも参考に
照明やクロスなどのインテリアは自由度が高く、人によって好みも分かれる部分ですが、参考にできることもあります。たとえば、照明の光の色。あたたかみのある電球色、勉強や作業に向いている白っぽい昼光色など、場所やシーンに合わせた演出に一役買っていますので、よく見てみてください。
クロスのカラーやデザインによっても、お部屋の雰囲気がガラッと変わります。井上建築の見学会にはインテリアコーディネーターが常駐しますので、どんな意図でクロスを選んだのか質問して、真似したいテクニックがあれば覚えておきましょう。
その5:スタッフと話してみて相性を確かめる
工務店のスタッフの雰囲気こそ、実際に会ってみないとわかりません。話がしやすいか、どんな考えの人なのか、趣味も合うかも?など、家づくりとその後の長いお付き合いになるので、相性を確かめてください。また、どんな流れで家づくりを進めるのか、土地探しやローン相談からサポートしてくれるのか、休日やオンラインでも打合せできるのか、といった体制も確認しておきましょう。
せっかく完成見学会に参加したのなら、会社の考え方や大事にしていること、お家の特徴や得意なことについても一通り話を聞いておけば、もっと工務店のことを理解できるでしょう。1時間に2組程度の事前予約制の見学会ならゆっくり話す時間も取りやすいので、ぜひ予約して参加しましょう。
まとめ:気になる見学会にはいくつか回ってみよう
以上のような完成見学会のポイントを参考に、気になる工務店があれば、ぜひいくつか見学会に参加してみてください。その上で、共感できるな、相談しやすそうだな、あのお家が気に入って印象に残っているな、と思っていただけたら、具体的に家づくりを検討する際に思い出していただけるとうれしいです。