ここ最近は、築年数の経ったお家やOBのお施主様から、リフォームのご相談が増えています。
特に水回り設備は、どんどん新しい機能が出てきたり進化もめまぐるしいですし、新築当時から年数が経つとライフスタイルが変わって今の設備が合わなくなってきたりするので、リフォームを機に見直すことが多いです。
ところで、住宅設備のメーカーは色々ありますが、どんな特徴があるのかイマイチわかりにくかったり、どれが自分にぴったりなのか迷ってしまいませんか?
そこで今回は「キッチン」について、主な大手メーカー5社の特徴をまとめてみました。
キッチン選びやリフォームの際のヒントにしていただければと思います。
高知でも入手しやすい大手メーカー5社
今回は、高知県内にショールームがある会社に絞って、CMなどでもおなじみの以下の大手メーカー5社について見ていきましょう。きっとどこかで名前を聞いたことがある会社ばかりだと思います。
まずは一覧でご紹介。
1.LIXIL(リクシル)
高知市内、大通りに近くアクセスのいい場所に広いショールームがあります。
◾LIXIL高知ショールーム(高知市高そね17-24)
https://www.lixil.co.jp/showroom/shikoku/kochi/
2.TOTO(トートー)
最近ショールームがリニューアルされ、新商品が並んでいます。
◾TOTO高知ショールーム(高知市東秦泉寺122-1)
https://showroom.toto.jp/showroom.aspx?sr=108
3.panasonic(パナソニック)
◾パナソニックリビングショウルーム(高知市仲田町7-24)
http://sumai.panasonic.jp/sr/kochi/
4.クリナップ
◾クリナップ高知ショールーム(高知市新田町20-32)
http://cleanup.jp/showroom/info/chugoku_shikoku/kochi.shtml
5.タカラスタンダード
高知市と中村にショールームがあります。
◾タカラスタンダード 高知県内のショールーム(高知市、中村)
http://www.takara-standard.co.jp/showroom_search/prefecture/kochi/
以上の5社について、詳しく見ていきましょう。
メーカー各社の特徴とは?
どのメーカーも、規模も実績も申し分のない国内大手企業です。
実際に私たちも、高知市のすべてのショールームに行って製品を見てきましたが、どのキッチンを選んでも品質の差は感じられないほどで、各社が切磋琢磨して日本のキッチンはとっても進化を遂げていることがわかりました。
しかし、それぞれに得意な素材や力を入れている部分は違うこともわかりました。
私たちが感じた、各社の特徴をまとめてみました。
セラミック天板とアイデア収納が人気の「LIXIL」
リクシルは、2010年にトステム、INAX 、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアが統合してできたメーカーです。キッチンからトイレ、サッシまで、様々な業種の会社が統合しているため、幅広い住宅設備をトータルコーディネートできるのが大きな特徴です。
実際にショールームに行ってみると、キッチン、バス、トイレ、洗面に加えてドアや窓、エクステリアまでを一挙に見ることができて、お家全体のイメージを膨らませることができますよ。
キッチンは、サンウェーブブランドの強みと、陶器メーカーのINAXの素材が融合したものになっていて、「らくパッと収納」などのユニークなアイデア収納と、丈夫で高級感のあるセラミック天板(リシェルシリーズ)が大きな特徴です。
価格帯やデザインも幅広く、どんなニーズにも応えてくれる対応力があります。
「どんなキッチンが理想かよくわからない」と迷っている人は、まずはリクシルに行ってみるといいかもしれません。
清潔感あふれる水回りの「TOTO」
TOTOといえばトイレや陶器のイメージがありますが、キッチンもオリジナリティがあります。
特に水回りには清潔へのこだわりがあり、「きれい除菌水」機能をつけられたり、デザインも水平のラインを強調したノイズレスデザインが美しくアイランドキッチンにしても空間を邪魔しません。
天板の素材は、透明感あるクリスタル天板(オリジナルの人造大理石)が清潔感を演出し、薄さも特徴になっています。
とにかく清潔感がほしい!という方にはおすすめです。
IHと家電に強い「panasonic」
IHコンロにこだわりたいなら、panasonicがおすすめです。
中でも特徴的なのは、IHコンロが3つ並んだオリジナル商品「トリプルIHコンロ」。2口でも3口でも使える高機能で、しかもヒーター部分の奥行きが小さくコンパクトです。
また、家電メーカーの強みをいかして、キッチン家電が使いやすいようにコンセントを充実させていたり、panasonic製の照明や冷蔵庫とのコーディネートもしやすいデザインになっています。
お料理でキッチン家電をよく使う人にはうれしいですね。
ステンレスなら「クリナップ」
キッチンといえばステンレス、という方も多いのではないでしょうか。
ステンレスキッチンのメーカーといえばクリナップで、天板のステンレスだけでも何種類もあるほどのこだわり。引き出しや構造部分まですべて丈夫なステンレスで揃えることもできます。
クリナップの商品にはシステムバスや洗面もありますが、特にキッチンに力を入れている専門メーカーで、洗練されたシンプルなデザインの中に収納も大きくとっています。
音が静かなステンレス製の「サイレントシンク」などが特徴ある商品になっています。
「クリンレディ」がロングセラーシリーズでしたが、最近「STEDIA」と名前を変えるなど、これからラインナップが進化していきそうです。
とにかく丈夫なホーロー製「タカラスタンダード」
最後は、素材の丈夫さにこだわる方におすすめのタカラスタンダード。特徴は何と言っても、ホーローでできていることです。ホーローは金属板にガラスを焼き付けた丈夫な素材で、熱に強く水や汚れがつきにくくお手入れが簡単です。
(ショールームに行くと、スタッフさんがホーローを力いっぱい叩いたり炎であぶって、その丈夫さをアピールするパフォーマンスが見られます・・!)
最近は「ホーロー換気扇」や「家事らくシンク」などのユニークな商品も出ています。
また、ホーロー製のバスルームにも特徴があり、耐震構造になっているものやリフォーム向けのぴったりサイズ加工などもあります。
全体的にお手頃価格なのも特徴です。
まとめ:あなたのこだわりポイントを明確にして選びましょう
以上、ざっくりですが各社の特徴をおわかりいただけたでしょうか。
ここに挙げたのはあくまで特徴の一部で、各社とも複数のラインナップやグレードがあったり、他の素材も選ぶことができたりしますので、気になるメーカーがあったらカタログを見たりショールームへ行って説明してもらうことをおすすめします。
いろいろな切り口があって、迷ってしまいそうなキッチン選び。
あなたがキッチンに一番求めることって、何ですか?
デザイン、収納、ガスかIHか、好きな素材、お手入れ、価格、などなど・・・。
まずは、お施主様ご自身で大事にしたいポイントはなにか、どんなライフスタイルを送りたいか、ということを見つめなおすことから始めてみましょう。
それさえわかれば、きっと応えてくれるメーカーがありますので、各社の特徴をヒントにしてみてくださいね。
(ここには載っていない小さなキッチンメーカーもあるので、それはまたの機会に)