伝建地区の「土居廓中」でリフォーム:アルミサッシを木製建具に

安芸市には伝統的建造物群保存地区になっている「土居廓中(どいかちゅう)」という地区があります。

その昔は戦国武将・安芸国虎の城があり、その後、土佐藩主山内家に仕えた五藤家が治めたこの土地には、武士が住まう城下町が広がっていました。

今でも昔のままの地割りや、生け垣に囲まれた伝統的な建物が残されていて、とても美しい風景が広がっています。

 

井上建築の事務所はこの土居廓中の近くにあります。

今回は、保存地区の中にある古民家の玄関ドアを取り替えたい、というご相談をいただきました。

 

現場にて、建具屋さんと打合せしている様子です。

アルミサッシが入っていますが、これを別の古民家で使われていた木製の建具に入れ替えたい、というご相談です。

 

建具も古いもののようで、大きさも立派、とても風情がありますね。

ところどころ傷んでいる部分を修理する必要があり、また現状の間口にぴったりはまるように、サイズの調整が必要です。

これは建具屋さんの仕事になります。

今回は、現状のアルミサッシと建具の大きさが違うこと、さらに玄関ドアの横にあるお茶室の水屋の窓を残すことなどから、枠材や壁、土間部分を新しく追加することになりました。

綿密に寸法を測り、打ち合わせをして、工事を行います。

 

さらに、伝建地区では外観の変更をする時に景観を損なわないよう配慮し、教育委員会などの許可が必要なことも、注意が必要です。

 

そして、完成したのがこちらの写真です。

枠材には桧の無垢材を使いました。

枠材にも建具にも、外観になじませるために黒っぽい塗装を施しています。

新たに設けた壁の部分は、水屋部分のデザインに合わせて板張りにしています。

 

建具は、建具屋さんの手により壊れた部分が補修されました。

古い建具なので、元々そこにあったようにマッチしていますね。

 

 

伝統的な建物であっても、現代の暮らしに合わせて利便性を重視すると、アルミサッシに変えることが多いです。

そんな中、今回は建物の風情や地域の景観を大切に考え、木製建具に戻すといういわゆる”修景”のリフォーム工事でした。

土居廓中ならではの考え方かもしれませんね。

 

今回の工事が、土居廓中の風景づくりに貢献できていればとても嬉しく思います。

このようなご相談も、井上建築にお寄せ下さい。

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