ご高齢のご両親と暮らすための「離れ」をご新築された事例です。
元々倉庫があった場所、10坪ほどの限られたスペースに、バリアフリーを考慮したお家となりました。
入り口へのアプローチは、車いすで上がれる勾配のスロープと手すりを設けました。
玄関ドアは電動で開閉するスライドドアにし、介助をしやすくしました。
玄関の段差は15cmと低く設定しています。
トイレにはL字の手すりを設置。入り口のドアはメートルモジュールにして、開口部を広く取っています。
洗面台にもちょっとした工夫を。よくある三面鏡収納をやめてオープンな収納にすることで、扉を開けるワンアクションを減らして使いやすくしています。
浴室には3面に手すりを設置しています。カウンターに腰かけて浴槽に入ることもできます。
水廻り選びにあたっては、メーカーショールームにて、介護経験があるスタッフの方が親身になって相談に乗ってくださいました。
また、手すりを取り付ける位置などは決まった形があるというよりは、暮らす方の健康状態や歩行の仕方などに合わせて選ぶことが大切なので、お施主様とともに打合せを重ねて設計をしました。
リビングの壁には、将来的に後から手すりを取り付けられるように、壁の中に下地をぐるりと回してあります。
バリアフリーや介護について考えながらも、家事などできることはご自分でできるように。
お部屋にはW1800のキッチンも設けています。
南に開いた掃出し窓から、明るい日差しが差し込み、田園風景も眺められます。
ご両親を想うお施主様の気持ちが詰まった、バリアフリーハウスとなりました。
このようなお仕事をさせて頂き、私たちもうれしくなりました。ありがとうございました。