こちらは、安芸市にある築約60年のとあるお家。
押入れの床を外して、シロアリ防除屋さんが床下に潜り込んでいます!
このお家では、リフォームに先立って、念のためシロアリ点検を行ったところ、床下と壁の一部にシロアリが見つかり、防除工事をすることになりました。
床下の通気は良好ではありましたが、さすがに60年も経つとシロアリが入ってしまっていました。大きな損傷はなくシロアリの数も少ないですが、床下の束などが食べられてしまっています。被害が大きくならないうちに、対策をしていきます。
*シロアリの点検のみは無料で行えますので、定期的なチェックをおすすめします。
床下のシロアリ防除工事の様子
シロアリは床下から入ることが多いです。
今回も、床下を中心に工事を行いました。フローリングを汚さないように養生をして、床下へ入る穴までケーブル(薬剤ホースと電源)を引っ張ります。
こんな小さい穴ですが、防除屋さんはすいすいと床下に入っていきます!
床下の空間を動き回って、被害を受けている箇所に薬剤を散布。他の場所にも予防のために散布していきます。
ケーブルを辿っていくと、薬剤や道具を積んだ車が1台。
軽バン1台が停められるスペースがあれば、シロアリ工事はできてしまうんですね。
壁にもシロアリ防除工事をします
シロアリは床下から侵入して、被害が進むとだんだんと柱などを伝って上の方に移動してきます。
床下をチェックすれば、壁の中などの被害もわかるそうで、今回は一部の壁に食害が見つかりました。
被害のある個所に、床の上からも薬剤を注入していきます。
こちらは、枠材に穴を空けたところです。直径5mmくらいの小さな穴から、薬剤を入れます。
こんな感じで、穴から薬を入れていきます。
工事が終わったら、穴をダボで塞ぎます。
見た目は少し変わりましたが、目立たないところに穴を空けているので、そんなに気になりません。
また、壁の中にも薬剤を入れていきます。
クロスの一部に切り込みを入れて、同じように直径5mmくらいの穴を空け、薬剤を注入しました。
工事が終わったら、クロスを貼りなおします。
どこに穴を空けたのかわからないくらいに、元通りですね!
シロアリ工事の所要時間や、気になる人体への影響は?
今回は、床下全体(10坪ほど)と壁の一部の工事でしたが、かかった時間は、準備と片付け掃除まで含めて、トータルでだいたい2時間でした。
意外と短時間ですね。
また、気になるのは健康への影響。
今回使った薬剤は人体への影響も少ないタイプのものでしたが、工事中はやっぱり薬の臭いはしました。刺激臭というよりも、どちらかというとボンドや接着剤のようなちょっと酸っぱい臭いでした。
ただ、工事が終わって、床を塞いで窓を開け放して換気しておくと、2時間もすればほとんど気にならないようになりました。
昔のシロアリ工事では非常に強い薬剤を使っていたため、「工事をしてから二日間は家に入れない」と言われたほどだったそうですが、最近の薬はシロアリやさん曰く「タバコよりも害が少ない」ほどまでに、安全性を考慮されたものになっています。
意外と工事時間がかからず、工事が終わればその日のうちからお部屋で過ごすことができるなら、シロアリ工事もあまり躊躇せずにできそうですね。
ただし、化学物質過敏症などの方はご相談が必要かと思いますが、ご参考になさってください。
大切なお家を守るために、まずはシロアリ点検から!
高温多湿で、シロアリが発生しやすい環境の高知県。
もしシロアリ被害が進んで、住宅の構造がもろくなってしまうと、雨漏りがしたり、地震の時などには倒壊のおそれも出てきます。
最近では井上建築にも、築年数が経ったお家にお住いの方から、シロアリ点検のご相談を多くいただいています。
先日も、「屋根が変形して雨漏りがする」という現場を点検すると、屋根にシロアリが入っていたというケースがありました(雨漏りで腐った部分にシロアリが入ったと思われます)。
また別のケースでは、リフォームの時に床をはがしたところ、床下の束にベニヤをはさむという数十年前の手抜き工事(他社施工)が発覚し、そこにシロアリが入ってしまっていた被害もありました。
井上建築では、
・土台に防虫性に優れたスギ黒芯の木を使う
・新築時の防除工事
・床下の通風や除湿
など、施工によるシロアリ対策を行っていますが、それでも木造住宅は定期的な点検が欠かせません。
(最近は外来種の強烈なシロアリも国内に侵入してきています)
お家を守るために、気になる方はまずは無料のシロアリ点検をしてみてはいかがでしょうか?
適切な業者さんでシロアリ防除工事をした場合、5年保証がつけられ、その後も5年に一度は定期点検を無料で行ってくれます。
工事をする場合は、面積あたりで費用が計算されます。
安芸市内や東部でシロアリがご心配な方は、お気軽にご相談ください。