補助金を利用した耐震改修の流れ

高知県では地震対策として、住宅耐震化の補助金など支援制度があります。

最近は、この補助金を利用した耐震化工事・リフォームのご相談をよくいただいております。

補助金を使った耐震改修(安芸市の場合)について、流れをまとめてみたいと思います。

 

はじめに:対象となるのは、昭和56年5月31日以前に着工した木造住宅です。

補助金が使えるのは、旧耐震基準で建てられた木造住宅です。

昭和56年6月以降に着工したものや、鉄筋造、RC造など木造以外のお家は対象となりませんのでご注意ください。

いつ建てられた住宅なのか調べるためには、固定資産税課税明細書などをチェックしてください。

 

ステップ1:耐震診断の申し込み

まずは、耐震診断を市町村の窓口に申し込みます。

申し込む際には、以下のいずれか1つの書類を持っていきます。

【申し込み時に必要な資料】 ※コピーで可能 どれか一つ

(1)固定資産税課税明細書(固定資産税納税通知書に添付)

(2)住宅の土地家屋名寄帳(市役所税務課)

(3)住宅の登記簿謄本(法務局)

(4)住宅の建築時の建築確認通知書又は検査済証

(5)その他建築年月日の確認できるもの

やり方がわからない、お忙しいという方は、手続きの代行もいたしますのでご相談ください。

なお、申し込みの際には診断をしてもらう耐震診断士(建築士事務所など)を指定することもできます。

 

ステップ2:現地で耐震診断

申し込み後、登録された建築士が派遣され、現地でお家の耐震診断を行います。

(混雑していると派遣まで1か月ほどかかることもあります)

診断料の自己負担額は3,000円以内ですが安芸市の場合は無料です。

柱や壁の位置、基礎の状態、建物のゆがみや傾きの状態などをチェックして診断します。

お家の大きさにもよりますが、診断はだいたい1日以内で完了します。

 

ステップ3:耐震設計

数週間後に、診断の結果が報告書にまとめて送られてきます。

ここで「評点」が1.0以下で倒壊などの危険がある場合は、希望すれば次のステップの「耐震設計」に進むことができます。

これは、具体的にどのような耐震工事を行えばよいか、設計図と見積書を作ってもらうということです。

その設計料に対しても補助金があり、安芸市の場合は最大32.4万円の補助がありますので、だいたいの場合は自己負担なしで設計をしてもらうことができます。

設計に進む場合は申込書を提出して、図面と見積書が出来上がるのを待ちます。

 

ステップ4:耐震改修工事

設計図と見積書が送られてきたら、実際にその工事を実施するかどうか検討します。

工事費は安芸市では最大100万円補助が出ます。

自己負担を最小限にして耐震工事だけを行うこともできますが、これを機に内装や水回りなどお家全体のリフォームを合わせて行うことも多いです。

※耐震改修に関係ない部分のリフォームは補助金対象外です。

もちろん、内容や金額によっては工事をしないという選択もできます。

 

工事は県に登録された工務店や設計事務所に発注して、改修工事を行います。

工事が完了したら、補助金が振込まれますが、振り込み先はお施主様か工事業者どちらかの口座を選ぶことができます。

 

まとめ:申し込みから工事完了までは3~4か月かかります

以上のように、4つのステップを踏んでいきますので、最初の診断申し込みから工事完了までは、3~4か月かかります。

耐震改修工事は年度内に完了している必要がありますので、2月中には工事を終えられるスケジュールを組みましょう。

 

いつか必ず来ると言われている南海地震。

高知県では地震対策として住宅に対する手厚い補助制度がありますので、古い家の耐震が心配だという方は、まずは診断をしてみてはいかがでしょうか(安芸市は無料で診断が受けられます)。

井上建築では診断申し込みから一緒にお手伝いしていきますので、どうぞお気軽にご相談ください。

 

↓補助制度について詳しくはこちらもご覧ください。

高知県HP