木のこころ

“木のこころ”と自然を感じる家

私たちが目指すのは、「木」の力で、住む人の体と心が健やかになる家づくり。

日本の住まいは木で作られてきました。呼吸する無垢材は暮らしをあたたかく快適にし、時を経るほど美しくエイジングしていく自然素材ならではの質感を持っています。

そんな木のふるさとは、私たちのすぐそばにある森林です。84%の森林率を誇る高知県の杉や桧を中心に身近な山の木を使うことで、地域の林業や生産者とつながる、思い出深い家づくりになっていきます。

日本各地の栗や桜、多種多様な木の魅力も適材適所にちりばめれば、もっと楽しいお家に。

そんな‟木のこころ”は、住まいとなり地に根付くことで‟木のここち”になっていきます。

私たちが木で家をつくる、3つの理由

1.住まう人の心地よさのために

私たちが特におすすめするのは、内装材に無垢の木を使うこと。自然素材である本物の木には、室内の湿度を調整する力、木の香りで人をリラックスさせる力、抗菌作用などがあります。我が家は、世界で一番安心できてほっと落ち着ける場所であってほしい。そんな家づくりのためには、無垢の木に勝る素材はないと考えています。

また、安価で便利なフェイク素材が溢れる現代の暮らしにおいて、住まいの一部だけでも本物の素材を使うことは、ここで育つ子どもたちの情緒を育み、暮らしを上質にします。自然のゆらぎがある木の表情は眺めていてどこか心やすらぎ、また住む人とともに歳を重ね味わい深く経年美化していく、そんな豊かさがあります。

2.地域の自然と暮らしが豊かに続いていくために

木材は、私たちのすぐそばにある森林で育まれている身近な素材です。金属や石油製品と違って、日本国内で育てて自給できる建築材料でもあります。そんな木材を適切に使っていくことは、地域の木材産業や林業を持続させることにもつながり、森林の手入れが行き届くことで川や海に至る自然と水を守ることにもなります。私たちは、構造材や主な内装材には高知県産材や国産材を100%使うことを標準仕様にしています。

さらに、在来工法の骨組みで作る木造住宅は、将来的な手直しやリフォームがしやすく、何代にもわたって住み継ぎ・住み替えがしやすいロングライフデザインの住まいです。日本の気候で育った木は湿気や白蟻にも強く長持ちし、永い時間地域の風景となり暮らしを支えます。

3.地球環境と持続可能な社会のために

木は、捨てるところがありません。古来培われてきた「木取り」の技術により、丸太の芯は柱に、外側は板に、端材は消耗資材や燃料として無駄なく利用されています。自然から生まれた木は最後には土に還すことができるエコな素材です。

森に生えている木は、成長する過程でCO2を吸収し貯えます。その木材を建物として長く使うことは、何十年も炭素を固定し貯蔵することになります。また、金属と比べて木材は加工の際に使うエネルギーが少ないことも特徴です。鉄のように高温で溶かす必要もなく、DIYや手作業で誰でも加工することができるほど、やわらかく軽い材料だからです。

木材はさらに、伐採して使った後にまた植えて育てることで、再生が可能な資源でもあります。少しおおげさかもしれませんが、私たち一人ひとりや家庭での選択が、地球規模の持続可能性にもつながっているのです。

多種多様な日本の木

日本の国土は68%が森林です。この数字は、先進国の中ではフィンランド、スウェーデンに次ぐ高さです。

日本の林業の歴史は古く、江戸時代にはすでに苗木と植林技術について書物に書かれているように、世界に先駆けて”植えて育てる”育成林業が発達しました。戦時中の乱伐を経て、私たちの祖父や祖母が全国の山々に植林をしてくれたおかげで、今では森林の約4割が人が植えた人工林となっています。

また気候が多様な日本の森には、驚くほどたくさんの種類の樹木が生えており、林業樹種もスギ、ヒノキをはじめマツ、カラマツ、ヒバ、モミなど数多くあります。地域ごとに林業は独特の発展を遂げ、土地・樹種や品種・育て方が違っているのも特徴で、それはまるで欧州のワインに例えられることもあります。さらに、この多種多様な木の特性をいかすための建築や木工の技術・知恵が発達してきた歴史があります。

井上建築の家づくりはそんな木のこころをいかすように、高知の木のみならず日本各地の木を適材適所に使います。