木材検査をしてきました(高知県産材)

久しぶりの晴れ!やっと梅雨明けでしょうか?

こんな気持ちのいい日に、新築の木造住宅に使う木材の検査をすることとなりました。

場所は安芸市にある製材所さんです。工務店である私たちも立ち会いました。

↑大きな丸太を見て思わずにっこりの社長。

今回の検査は、高知県産材補助金をいただくために、柱や梁、土台などの構造材の「含水率」や「寸法」がルールに合っているか確認するものです。

含水率とは、木材の中に含まれる水分の量をチェックする指標のこと。しっかり乾燥されているかを確認します。上の写真のように、測定機械をあてて測ることができます。

また、指定された寸法の部材が揃っているかを写真に収めて証明します。

 

今回のお家は梁にも高知県産の杉を使います。

人と比べてみると大きさがわかりますね!(嫁は身長165cmですが小さめに見えます(笑))

高知県では20年ほど前から地元の木を活用しようと、それまであまり梁に使われていなかった杉の無垢材を使う運動がおこりました。杉は松などに比べて強度が低い分、大きい部材にすることでカバーできます。今では高知県ではすっかり杉の梁が定着しました。

国産材や地域材を使うことで林業振興にもつなげたいですね。

写真を見ると梁が少し割れているのがわかりますが、表面割れしても強度には問題ありません。

この梁は木の成分を失いにくい中温乾燥で乾燥されています。

たくさんの部材があるので、フォークリフトで何度も場所を入れ替えながら検査をしていきます。

 

写真の上の方に積んである白っぽい4本の柱は、1階から2階まで突き抜ける通し柱です。

通し柱と土台は杉ではなく、強度や耐久性がある桧にしています。

部材の役割によって、適した木(樹種)を使い分けることを「適材適所」といいます。人材といっしょですね。

 

安芸市内の新築住宅はいよいよ今月末に建前の予定です。

つづきをお楽しみに!