無垢フローリングはどの木がいい?人気の樹種ランキング

井上建築がおすすめしている、無垢フローリング。あたたかみのある肌触り、やわらかい踏み心地、本物の木の香りや質感など、自然素材ならではのよさを足の裏からダイレクトに感じられます。

国産材を標準仕様にしており、杉、栗、桜などのラインナップの中からご希望の樹種をお選びいただけます。また、部屋ごとに張り分けることもでき、床材選びはお家づくりの楽しみでもあります。

今回は、特にリビングのフローリングとして人気の樹種をご紹介したいと思います。

第3位:スギ

国産無垢フローリングの中で最もリーズナブルで、手に入りやすいスギ。比重が小さいためクッション性、あたたかみが抜群で、スギ特有の香りも強く感じられます。

標準グレードは、写真のように「節」もあり、赤身と白太の色の違いも目立つタイプになっています。この色の差は、時間が経つにつれてなじんでいきます。

スギはその柔らかさゆえ、傷がとてもつきやすいですが、そのデメリットを上回る気持ちよさが人気です。井上建築の事務所もスギの床なのですが、仕事の合間に布団も敷かずにそのまま寝転がっても寝られるほど柔らかさを感じます。傷も増えるとかえって目立たなくなり、いい味になっていきます。

リビングでごろごろしたい、傷は気にせず気持ちよさ重視!という方におすすめのスギ無垢フローリングです。

スギの床は調湿作用があり、寝室や子供部屋、納戸などにも向いています。来客の目に触れる場所では傷が気になる、という方にはプライベート空間で使うことをおすすめします。

なお、高知県産のスギ無垢フローリングは「こうちの木の住まいづくり助成金」の対象になりますので、コスト面でもおすすめです。

第2位:ヤマザクラ

ほんのりピンクがかった色味が特徴の、ヤマザクラ。特に女性からの人気が高いです。

一般的に流通しているサクラ材は海外産であったり、サクラではなく別の樹種を○○ザクラなどと謳っている場合も多いので、国産のヤマザクラは貴重かもしれません。日本の里山に生えているヤマザクラの木は、なんとなく和風にも合う、やさしい落ち着いた色合いをしています。

ヤマザクラは年輪が目立ちにくく、よく見ると複雑な色、模様がありユニークな見た目になっています。時々、黒っぽい斑点や小さな節が入るのは自然のキャラクターです。落ち着いた雰囲気は高級感もあり、大人っぽいインテリアによく似合います。

また、比重が0.62とスギ(0.30~0.45)よりも大きいため、スギよりも傷に強いです。それでいて、硬すぎないため足触りもやさしく、絶妙な硬さといえます。

ほどよく気持ちよく、傷をあまり気にせずに過ごしたい。リビングを少し高級感があり印象的な空間にしたい、という方におすすめのヤマザクラです。

第1位:クリ

現在、井上建築のお施主様で一番人気の樹種は「クリ」でした!

先程のヤマザクラと同じように、ほどよい硬さと柔らかさ(比重0.6)があり、歩いて気持ちよく、傷もそこそこ付きにくいという、リビングにぴったりの素材です。

また、黄色みがかったマロン色は明るい色合いで、ナチュラル、北欧、和風、どんなインテリアにも合わせやすく使いやすいのも特徴です。ドアや巾木の色をどんなカラーを選んでもよく合います。

年輪は個性がありますが際立つほどでもなく、色のばらつきも少ないため、さりげない存在感で暮らしを包み込んでくれるような優しさがあります。大きな節はなく、所々に小さな葉節が出ます。井上建築のショールーム、そして社長の自宅もクリを張っていますので、間違いなくおすすめできる樹種です。

クリといえば、縄文時代は大切な食料としてその実が利用され、集落の周りに植林されていた木です。また建築材料としても縄文時代から使われており、腐りにくく耐久性が高いため、家の土台や鉄道の枕木としても使われるなど、日本人にとっては馴染み深い樹種です。

現代の暮らしにもとてもよく馴染むクリが、人気ランキング第1位でした。

無垢フローリングで、家族で過ごすリビングをお気に入り空間に

今回は、リビングにおすすめの樹種を3つご紹介しました。この他にも、ナラやクルミ、ヒノキなど、それぞれに個性のある無垢フローリングをご用意しています。

無垢フローリングは、実際に触れて見ていただくことをおすすめしています。その心地よさを五感で感じていただくことで、人生を一緒に過ごす木との相性を確かめてください。また、自然素材ならではの個性やばらつき、お手入れの注意点なども知っていただき、納得してお選びいただきたいと思います。

ショールーム「木のここち」では実際に施工したお部屋、施工サンプル、塗装サンプルも多数ご用意しています。みなさまの床選びのお手伝いをできれば幸いです。